男性に比べて女性の髪は薄くなりにくい傾向にあるものの、薄毛になるケースが皆無というわけではありません。髪が薄くなってきたと感じ始め、悩んでいる女性は決して少なくないのです。そして、そういう人たちの強い味方となってくれるのが育毛剤です。

ただ、育毛剤は、やみくもに使えばいいというものではありません。使い方を間違うと、どんなに優れた育毛剤を使っても全く効果が表れなかったというケースも考えられます。

そこで、その効果を十分に発揮できるように、育毛剤の正しい使い方について解説をしていきます。

育毛剤を使うメリット

薄毛の治療法には大きくわけて、「育毛剤」「皮膚科などの病院」「サロンなどの薄毛治療専門施設」といった3つの選択肢があります。

もし、皮膚病を伴っていたり、あるいは円形脱毛症の急激な抜け毛の症状が見られたりした場合は病院にいくべきです。

一方、予算や時間に余裕があるのであれば、サロンでじっくりと施術を受けるのもよいでしょう。しかし、そうでない場合は育毛剤によるケアも視野に入れて検討をしたいところです。

育毛剤には他の選択肢にはないメリットがいくつかあります。

まず、自宅でケアができるので手間がかかりません。その上、予約時間などを気にすることなく、自分のペースで行うことができます。

そのため、忙しくて病院やサロンに行く余裕がないという人には最適です。また、薄毛の治療をしている事実はなるべく他人には知られたくないものです。

ただ、病院などに通っていると、偶然知人と出くわす可能性があります。その点においても、育毛剤なら自宅にいながら症状の改善をしていけるので安心です。

そして、忘れてはならないのがコストの問題です。薄毛治療は、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などの特殊な例を除き、基本的に保険が適用されません。

なぜなら、通常の薄毛は病気とは見なされていないからです。したがって、長期に渡って施術を受けているとかなりの料金を取られることになってしまいます。

それに比べると、育毛剤によるケアはかなり安価です。

育毛剤を使うタイミング

いくら気軽にできるのがメリットだといっても、育毛剤はいつでも気が向いたときに使えばよいというものではありません。育毛効果を高めるためには正しいタイミングというものがあるのです。

まず、基本は朝と夜の1日2回です。髪は寝ている間に最も成長します。つまり、就寝前に育毛剤を使用すると、その成分を吸収して髪の成長がより促進されるというわけです。

一方、朝に育毛剤を使うのは就寝中に吸収されて欠乏している栄養を補給するという意味合いがあります。

また、育毛剤を使う前には髪を洗い、清潔な状態にしておくことおすすめします。なぜなら、洗髪をすると毛穴の汚れが落ち、それだけ育毛剤が隅々まで行き渡りやすくなるからです。

したがって、より細かくいうと、夜はお風呂上がりに、朝はスタイリングの前に育毛剤を使用するのがベストだといえます。

逆に、スタイリングのあとに育毛剤を使うと、スタイリング剤が毛穴に詰まって十分な効果を得られないおそれがあります。

少しでも育毛効果を高めたいのであれば、そうした細かいタイミングにも気を付けるようにしていきましょう。

育毛剤の正しい使い方

どんなに良い育毛剤を使用していても使い方が間違っていれば、十分な効果は得られないでしょう。そのため、自分がどのようにシャンプーを行っているのかをチェックし直すことが大切です。

まず、育毛剤を使う前には髪を洗いますが、その洗い方も重要なポイントとなります。間違っても爪を立ててゴシゴシと力強く洗ってはいけません。

そんなことをすると頭皮が傷だらけになり、薄毛を悪化させるおそれがでてきます。実際は、指の腹を使い、マッサージをするようにやさしく揉むのが正しい洗い方です。

洗髪のあとはドライヤーを使って素早く髪を乾かします。ただし、熱風を近距離で当てると頭皮がダメージを受けてしまうので注意が必要です。

ドライヤーは十分距離を離し、地肌に直接当たらない角度で使用するようにしましょう。髪を乾かしたら、いよいよ頭皮に育毛剤をつけます。

そのあとは、頭皮のマッサージを入念に行います。そうすることで、頭皮の血行が促進されて育毛剤の成分が浸透しやすくなるというわけです。

そして、最後にもう一度ドライヤーを使って髪を乾かします。これには、育毛剤による湿り気を除去して、蒸れやかゆみの原因となるのを防ぐ意味合いがあります。

「ドライヤーを使うと育毛剤の成分も蒸発してしまうのでは?」と思うかもしれませんが、蒸発するのは水分だけなので心配は不要です。

より効果的な育毛剤の選び方とは?

育毛剤には多くの成分が配合されています。しかし、その中でより重要なのは有効成分がどのくらい入っているかです。

ちなみに、この「有効成分」という表現は、厚生労働省によって効果効用が認められた成分だけに許された表記方法です。

そのため、各商品には通常の成分表記の他に、「有効成分○種類」といった記載があります。

したがって、それぞれの商品を比較し、有効成分がより多く入っていれば、それだけ高い効果が期待できることになります。

次に重要なのが、血行をよくしてくれるかどうかです。血行不良を起こすと栄養が十分に行き渡らなくなり、その結果、抜け毛が増えてきます。

逆にいえば、血行を促進させることができれば、抜け毛の抑制は十分期待できるはずです。

ちなみに、血行促進に有効な成分としてはセンブリエキス、シャクヤクエキス、ニンジンエキス、緑茶エキスなどが挙げられます。

同じように、毛根を活性化してくれる成分が含まれているかのチェックも大切です。

そして、毛根の活性化に有効といわれているのがビワ葉エキス・ヒオウギエキス・ボタンエキス・カミツレエキスといった植物エキスや海藻エキスなどです。

さらに、女性特有の抜け毛の原因にホルモンバランスの乱れがあるため、それを整えてくれるかどうかといった点も見逃せません。

甘草エキス、ヨモギエキス、オトギリソウエキスなどがホルモンバランスを整える効果が期待できる成分です。

そこで、出産直後や更年期といったホルモンバランスの乱れやすい時期には、特にこういった成分に注目するとよいでしょう。

ここまでは育毛効果が期待できる成分を挙げてきましたが、一方で、避けた方がよい成分も存在します。

高濃度のアルコール、香料、防腐剤といったものです。女性は乾燥肌や敏感肌の人が多いため、こうした成分は刺激が強すぎ、薄毛を促進させてしまう恐れがあります。

そうしたトラブルを避けるためには無添加、防腐剤無配合、無香料、アルコールフリーといった表記のあるものを選ぶのが賢明です。

育毛剤を使うなら生活習慣にも気を配ろう!

育毛効果を高めるには育毛剤だけに頼るのではなく、平行して生活習慣にも気を配る必要があります。まず、何より重要なのが生活のリズムを整えることです。

不規則な生活を送っていると、ホルモンバランスが崩れ、薄毛の原因となってしまいます。特に、睡眠不足は体に大きなストレスを与え、女性ホルモンの分泌を阻害してしまいます。

それを避けるには、毎日同じ時間に就寝し、十分な睡眠時間を確保する必要があるのです。ただ、現代社会では睡眠不足以外にも仕事や人間関係など、さまざまな要因がストレスとなります。

そのため、気分転換の方法を確立するなどしてこまめにストレスを発散することが大切です。

例えば、適度な運動はストレス解消につながり、血行を促進させる効果もあるため、育毛にもよい影響を与えるでしょう。

一方、女性の場合はダイエットのために無理な食事制限をする人が少なくありません。しかし、栄養不足は女性ホルモンの分泌量の低下という結果を招いてしまいます。

ちなみに、ダイエットのときに制限しがちな脂質は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの重要な原料です。それに、タンパク質は髪そのものの材料となります。

つまり、これらの栄養素が不足すると髪に深刻なダメージを与えることになるのです。したがって、薄毛の改善を望むのであれば、栄養バランスのいい食事を毎日取ることが必須条件となります。

それでも効果が感じられない場合の対策

半年以上育毛剤を使い続けても全く効果を感じられないという場合があります。もしかすると、それは使用している商品が自分の悩みと合っていないのかもしれません。

そういったケースでは、商品を変えてみるのも一つの手です。ただし、3ヵ月も立たないうちに見切りをつけるというのでは早すぎです。

毛髪は数カ月周期で成長期と休止期を繰り返しているため、たまたま休止期に入っていたから効果が表れなかったのだとも考えられます。

そのため、同一の商品は少なくとも3~6カ月程度は継続して使ってみた方がよいでしょう。

また、育毛剤を使用してもハリやコシが出てこない場合は食事から摂取する栄養が不足している可能性があります。そのときはタンパク質を多めに摂取するのが有効です。

さらに、育毛剤を使用したことで頭髪にトラブルが発生するのは体質に合っていない証拠です。即座に使用を中止し、別の商品に変更してみるのがよいでしょう。