髪全体のボリュームが減ってきている、分け目が目立つようになったなど薄毛に悩む女性はたくさんいます。育毛剤の使用を検討している人もいるでしょう。

育毛剤を使えば髪が早く生えてくるというイメージがありますが、実際のところ即効性は期待できるものなのでしょうか。

ここでは、育毛剤の働きや効果を感じ始める時期について説明します。また、選び方のポイントや有効に活用するコツなども紹介していきますので、参考にしてください。

即効性は育毛剤にあるの?

結論からいうと、育毛剤には即効性は期待できません。継続して使っていくことで効果が感じられるようになります。これは、そもそも育毛剤の本来の働きに関係しています。

育毛剤は髪の毛の成長をサポートするものです。髪の毛が太くしっかり成長することで地肌が目立たなくなったり、抜けにくくなって薄毛が進行しなくなったりします。

髪の成長をサポートするために、育毛剤は地肌の血行を促進するなどして髪が生える土台である頭皮の環境を良くしたり、毛母細胞に働きかけたりします。こういった変化は時間をかけて起こりますので、育毛剤は使い続ける必要があるのです。

なお、育毛剤と発毛剤を混同する人がいますが、この2つは働きの異なる別物ですので注意しましょう。

発毛剤は発毛効果が医学的に認められた成分が配合されているもので、こちらは新しく髪が生えるよう促す効果があります。

購入に際しては基本的に医師の処方か薬剤師の指導が必要で、育毛剤よりも高額です。

育毛剤の効果を感じ始める時期とは?

育毛剤を使い始めてどのくらいすれば、髪が丈夫に育っていることが実感できるものでしょうか。これは、最低でも3~6カ月かかるものといわれています。

どうしてそんなにかかるかというと、毛周期と呼ばれる髪の伸びるサイクルが関わっています。

毛周期とは、頭髪を含むすべての体毛が持つサイクルのことで、伸びていく成長期・伸びるのをやめる退行期・次に伸びるまで休んでいる休止期に分かれています。

生えている部位によってそれぞれの期間の長さは異なりますが、女性の頭髪は成長期が4~6年、退行期は1~2週間、休止期は3~4ヵ月です。

退行期と休止期を含めた期間が、今ある髪が抜けてから次に生えてくるまでにかかる期間となります。そのため、育毛剤の効果を実感するまでに3~6カ月かかるというわけです。

髪が伸びる期間には個人差がありますので、育毛剤の使用は最低でも6カ月は継続した方がいいでしょう。

より効果的な育毛剤の選び方

女性用の育毛剤はたくさんでています。種類が多すぎて、どれにすればよいか迷っている女性も多いのではないでしょうか。

育毛剤を選ぶポイントは、頭皮の血行を促進してくれるか、毛根を活性化する作用はあるか、ホルモンバランスを整えてくれるかです。

また、低刺激であることも大切な要素となります。それぞれのポイントを見ていきましょう。

女性の薄毛で大きな原因となるのが、頭皮の血行不良です。血液は栄養や酸素を運んでいます。流れが悪くなると毛根に十分な栄養が行き届かなくなり、髪がしっかり育たなくなるのです。

その結果、髪が細いままで地肌が目立つようになったり、成長期の途中で抜けてしまったりして薄毛を助長することにつながります。

血行促進は育毛剤の基本と言えるでしょう。また、髪の元となる毛母細胞は毛根の毛球部にいます。毛母細胞が弱まっているとしっかり髪として成長してくれません。

毛根の活性化をサポートする成分が配合されていれば、髪が丈夫に育ちやすくなります。

ホルモンバランスの乱れも女性の薄毛の大きな原因です。女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長に密接に関わっています。

ところが、エストロゲンは年齢を重ねるとともに自然に減少してしまうのです。すると、髪がハリやコシを失ったり、細くなったりといった変化が生まれます。

女性ホルモン類似成分が配合されているなどバランスの乱れを整える作用がある育毛剤を使用することで、効果的な薄毛対策となるのです。

さらに、刺激が強い育毛剤の使用は頭皮や髪にダメージを与えてしまい、かゆみや赤み、炎症を招く可能性があります。

いくら良い成分が配合されていても頭皮が荒れてしまっては髪の健やかな成長は望めませんので、低刺激なものを選びましょう。

育毛剤をより有効に活用するコツ

育毛剤を使うなら、よりしっかり浸透する方法で行いたいものです。有効に活用するコツを紹介しましょう。まずは、頭皮が清潔な状態で使うことです。

皮脂汚れで毛穴がふさがっている、整髪料が頭皮についているといった状態は、育毛剤の浸透の妨げになります。使うタイミングの目安は朝と夜の1日2回です。

夜は入浴して洗髪し、乾かした後にしましょう。頭皮がきれいな状態になっていて液が浸透しやすい状態です。濡れた状態では水分が浸透の妨げとなりますので、頭皮までしっかり乾かしてからつけましょう。

また、育毛剤をつけた後は頭皮全体を優しくマッサージすることも重要です。マッサージすることで頭皮の血行が良くなると、薬剤の浸透がよくなり頭皮全体に行き渡りやすくなります。

マッサージのコツは、指の腹で優しくもみほぐすことです。両手を開いて包みこむような形で頭にのせ、指先を使って全体をゆっくりともみほぐしていきましょう。

全体をほぐせたら、生え際から頭頂部、サイド、後頭部など部分別に丁寧にほぐしていきます。このとき、爪で頭皮を傷つけることがないように気をつけましょう。

髪の毛同士をこすってダメージを与えるようなことがないようにも注意が必要です。

育毛剤の効果が感じられないときに考えられる原因

育毛剤を続けて使っているのに、思うような効果が感じられないということがあります。この場合に考えられる原因を見ていきましょう。

まずは、悩みに合った育毛剤を使っていないということが挙げられます。例えば、薄毛の原因がホルモンバランスの乱れで、使用しているのは毛母細胞を活性化する育毛剤というような場合です。

このような場合は、育毛剤を別の商品に変えてみると良いでしょう。使用している育毛剤が残念ながら体質に合っていないという可能性もあります。この場合も、商品を変えてみるのがおすすめです。

また、髪の毛が休止期に入っているというということも考えられます。先ほど述べたように、毛周期の長さは個人差がありますので、成長期に入るまでもう少し継続して使ってみましょう。

なお、いくら育毛剤を使っていても、食事から摂取する栄養が不足していれば髪は育つことができません。髪の主成分であるケラチンはたんぱく質ですので、たんぱく質を意識して多めに摂るようにしましょう。

ケラチンを合成する働きのある亜鉛や、毛母細胞の分裂を活発にするといわれているビタミンB2やB6もおすすめです。ビタミンEは血管拡張作用があり、頭皮の血行促進をサポートします。

髪の悩みを軽減させるための生活習慣とは

髪の悩みを軽減するためには、育毛剤を使うだけでは不十分です。生活習慣や食生活を見直し、できるところから改善していきましょう。

まずは規則正しい生活を送るように心がけ、睡眠をしっかりとることが大切です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、代謝や細胞の修復を促します。

髪の健康の維持にも大きく関わっており、不足すれば頭皮環境が悪化したり薄毛を招いたりする恐れがあるのです。

成長ホルモンは深い睡眠であるノンレム睡眠時に多く分泌されますので、質の良い睡眠をしっかりとるようにしましょう。

また、ストレスをこまめに発散することも大切です。過度にストレスがかかると、交感神経が緊張して血管の収縮が起こります。

すると、血行が悪くなって毛根に栄養が行き届きにくくなり、薄毛につながるのです。趣味に没頭する、ゆっくり入浴する、仲の良い友人とおしゃべりするなど、自分なりのストレス解消法を見つけて溜め込まないようにしましょう。

適度な運動もおすすめです。運動することでストレスの解消につながり、全身の血行も良くなります。

これまで述べてきたように、血行の促進は育毛にとってとても大切な要素です。

ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動が特に効果的だと言われています。

これまで運動の習慣がなかった人や忙しくてまとまった運動時間がとれないという人などは、軽いストレッチから始めてみるのも良いでしょう。
その他に、ラジオ体操もおすすめです。