薄毛や抜け毛の強い味方である育毛剤ですが、その種類は多く使用されている成分も様々です。
購入・使用の際にはどの成分にどういった効果が期待出来るのかを把握しておく事が重要なポイントになります。

目的や用途に合わせて成分を見極める事は効果的に育毛剤を使用するだけでなく、頭皮を守って安全に育毛を促進する事にも繋がるのです。

今回の記事では女性用育毛剤に含まれている有効成分について、その種類や効能を見てみましょう。

女性の育毛剤では成分が重要!?

一口に育毛剤と言っても、全ての人が抱える悩みに効果を発揮する万能の製品というものは存在しません。

それぞれ配合されている有効成分によって期待出来る効果が異なるので、自分の悩みや症状に合わせて適切な育毛剤を選択する必要があります。

また、女性の頭皮は男性よりもデリケートなので、相性の悪い育毛剤を使用し続けるとかえって肌荒れなどのトラブルを引き起こしてしまう可能性もあるのです。

女性用の育毛剤には大きく分けて「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3種類があります。医薬品は高い効果が期待出来る反面副作用の恐れもあるので基本的には医師による処方が必要です。

医薬部外品は期待出来る効果が医薬品程ではないものの、比較的安全に使用出来るので薬局などで入手できます。

化粧品にも育毛効果を謳うものがありますが、あくまで頭皮のケア用品として認識しておくのが無難です。

有効成分の効果を把握する事も大切ですが、その育毛剤と自分の相性も慎重に見極めるようにしましょう。

男性ホルモンを抑える成分

女性の体内で何らかの理由により男性ホルモンが過剰分泌されるとホルモンバランスが崩れてしまい、ヘアサイクルに影響を及ぼして薄毛の原因となってしまう事もあります。

髪全体のボリュームがなくなったり地肌が目立つようになったりして来たのであれば、女性男性型脱毛症(FAGA)である可能性が高いでしょう。

男性ホルモンの過剰分泌ではなく女性ホルモンの減少が原因となっている場合もありますが、男性ホルモンの分泌を抑制する成分が配合された育毛剤を使用する事で薄毛の進行を抑える効果が期待出来ます。

男性ホルモンの分泌を抑制する有効成分には「スピロノラクトン」「エチニルエストラジオール」「ジエチルスチルベストロール」などが挙げられます。

ホルモンバランスを調整する比較的薬剤的な意味合いの強い成分などで、人によっては長期の使用で代謝異常やアレルギー反応などの副作用に注意が必要です。基本的には医師と相談しながら使用する類のものだと考えましょう。

毛母細胞を活性化する成分

「一本一本の髪の毛が細くなってハリやコシが感じられなくなった」という症状は、毛母細胞の数が減少していたり活動が停滞していたりする可能性があります。

毛母細胞とは毛根の毛乳頭から栄養を採取して細胞分裂を繰り返し、髪の毛を太く成長させる為の機関です。

毛母細胞の数は髪の成長に直結するポイントであり、毛母細胞の少ない頭皮へいくら育毛剤を使っても効果が期待出来ないとも言えます。

毛母細胞の活性化を促すという事は、育毛の土台を作り上げる事になるのです。

毛母細胞を活性化させる為の有効成分には「パンテノール」「プラセンタエキス」「アデノシン」「ニコチン酸アミド」「ペンタデカン酸グリセリド」など様々なものがあります。

血行を促進する成分

髪の毛の健康的な成長には、頭皮の血行が良好な状態である事が重要です。髪の毛に栄養を送るのは毛根にある毛乳頭ですが、その毛乳頭に栄養を届けるのは頭皮の血液の役割なのです。

栄養が少なく弱った髪の毛や寿命が短く、抜け毛や薄毛に繋がります。抜け毛や薄毛の原因の多くは血行不良であると言われる程、髪の毛にとって頭皮の血行状態は重要なポイントなのです。

特に、女性の場合は男性よりも平均的に体温が低く、代謝が停滞しがちになると言われています。抜け毛が増えてきたかな?と感じたら、まずは頭皮の血行改善を試みてみると良いでしょう。

育毛材に含まれる有効成分で血行促進の効果が期待出来るものは「センブリエキス」「ショウキョウチンキ」「ニンニクエキス」「塩化カルプロニウム」「ニンジンエキス」「ミノキシジル」などです。

保湿作用のある成分

いくら頭皮の血行を整えたり毛母細胞を活性化させたりしたとしても、髪の毛が生える場所である頭皮の環境が整っていなくてはせっかくの努力も水の泡になってしまうでしょう。

特に、頭皮環境にとっての大敵は「乾燥」です。頭皮が乾燥している状態が続くとフケの増加や加齢臭、炎症など様々な頭皮トラブルの原因になり兼ねません。

頭皮は身体の皮膚の中でもデリケートな部分なので、入念な保湿対策で乾燥を予防する事が重要なのです。

頭皮の保湿には化粧品など比較的安全で手軽に使用出来るものも多いので、日常の頭皮ケアに取り入れてみるのもおすすめと言えます。

頭皮の保湿効果がある成分は「BG(ブチレングリコール)」「加水分解コラーゲン」「トレハロース」「ヒアルロン酸Na」「グリセリン」などです。

抗炎症作用がある成分

頭皮が赤くなっている、ヒリヒリするといった症状が見られる場合は頭皮が炎症を起こしている事が考えられます。特に、夏場など紫外線のダメージが強い時期には要注意です。

症状が進行すると粘り気のあるフケが発生するなど頭皮環境の悪化を進めてしまう事になり、ひいては毛母細胞の活動を阻害してしまいます。

そうなってしまわぬように、頭皮の炎症が気になるようであれば抗炎症作用のある育毛剤を使用しましょう。

炎症を抑える有効成分は「グリチルリチン酸ジカリウム」「アラントイン」「塩酸ジフェンヒドラミン」「酢酸ヒドロコルチゾン」などが挙げられます。

比較的市販の育毛剤の多くに含まれている成分なので、他の用途と併せて抗炎症作用を期待するのも良いでしょう。

殺菌作用がある成分

頭皮は太陽光や熱にさらされる機会が多く、脂質や汗などによって雑菌が繁殖しやすい部位です。

不衛生な状態が続くと頭皮にニキビや吹き出物が出来てしまい、そこから他の頭皮トラブルへと発展しまう可能性も考えられます。

頭皮を清潔に保つ為の予防策として、日頃から殺菌作用のある成分を含んだ育毛剤を使用のも良いでしょう。

日常的な使用が好ましいので医薬部外品や化粧品など、手に取りやすい育毛剤にも多く含まれているので比較的生活に取り入れやすいです。

殺菌作用のある有効成分には「塩化ベンザルコニウム」「ヒノキチオール」「塩化ベンゼトニウム」「イソプロピルメチルフェノール」などがあります。

なお、殺菌作用があるからといって過度に使用すると、かえって炎症を引き起こすなどの頭皮トラブルになり兼ねないので用法要領をしっかり守りましょう。

皮脂の分泌を抑える作用がある成分

頭皮に分泌される皮脂には頭皮を乾燥から守ったり、弱酸性に保って病原体への抵抗力を高めたりするなどの重要な役割があります。

しかし、加齢やホルモンバランスの不調によって過剰に分泌されると皮膚呼吸を妨げてしまい、頭皮のベタつきや臭いの原因にもなってしまうのです。

女性の場合は男性ほど皮脂の分泌が活発ではないので比較的見落としがちなポイントですが、酸化した皮脂は女性の頭皮にとっても大きな懸念事項と言えるでしょう。

分泌された後の皮脂はシャンプーで洗い流す事も出来ますが、根本的に皮脂の過剰分泌を解決した事にはなりません。

頭皮のベタつきや臭いが気になってきたら、皮脂の分泌を抑える成分を含んだ育毛剤を普段のヘアケアに取り入れてみましょう。

皮脂の分泌を抑制する有効成分は「塩酸ピリドキシン」「ジエチルスチルベストロール」「チオキソロンレシチン」「イオウ」などです。