薄毛や抜け毛などというと、男性特有の悩みのように感じますがそのような事はありません。実は女性の中にも男性と同様に抜け毛や薄毛で悩んでいる人は思っている以上に多いのです。

そんな髪の毛の異変に悩む女性の心強い味方となってくれるのが女性用の育毛剤ですが、気になるのが使用することによって副作用に悩まされないかどうかではないでしょうか。

ここでは女性用育毛剤に副作用があるのかについてと、特に気をつけておきたい成分について解説します。

女性用の育毛剤に副作用はある?

女性用の育毛剤を使用することによって副作用が出るかどうかについてですが、基本的に女性用の育毛剤は男性用の育毛剤に比べると副作用が出にくいと言われています。

女性用育毛剤が男性用育毛剤と比較すると副作用が出にくいと言われている最大の理由が、育毛剤に含まれている成分で副作用が懸念される成分のほとんどが主に男性用育毛剤に使用されているという事です。

とはいえ、どのような成分が悪影響を及ぼすのかについては実際に使用してみないと分かりません。ある人にはまったく問題ない成分であっても別の人が使用すると肌が赤くなったりするということは十分に考えられます。

そのため、新しく使用する育毛剤をいきなり頭皮に使うのは副作用のことを考慮すると少々危険です。実際に頭皮に使用する前に腕などでパッチテストをし、肌への悪影響がないか確認してから使用すると安心でしょう。

また、副作用を起こす可能性があると言われている成分も必ずしも使用した人全員が副作用を訴えるとは限りません。副作用を引き起こすかどうかはその人の体質次第、といえるでしょう。

育毛剤で注意したい成分

ミノキシジル

育毛剤に含まれている成分の中で注意しておいてほしいものとして、まずはミノキシジルがあります。

とはいえ、ミノキシジルは男性用育毛剤に使用されることがほとんどなのですが、最近では女性用の育毛剤にもミノキシジルを使用したものが販売されるようになっています。

ミノキシジルを含んだ育毛剤を使用する際には副作用が出る可能性があることを考慮した上で使うようにしてください。

ミノキシジルは毛包に直接働きかけることによって発毛を促進するだけでなく、もともと血流を改善させるために開発された成分なので血行を良くする効果もあります。

血行が良くなることによって髪の毛に十分な栄養が供給され、育毛を促進してくれるのです。

ミノキシジルは育毛剤に含まれている有効成分の中では数少ない医学的にも認められている成分なので、その効果は非常に高いです。

ただし、高い効果を示す一方でごく少数ですが副作用も報告されています。ミノキシジルによる副作用の中で最も多いのが頭皮のかゆみです。

頭皮のかゆみを引き起こす要因として考えられるのがミノキシジルの血管拡張作用です。血管が広がることによって血液の流れる量が増え、頭皮を刺激するからだと考えられています。しかし、これはあくまでも予測であり、本当の原因はよく分かってはいません。

その他には頭皮の湿疹やかぶれなども報告されています。女性は一般的に男性よりも皮膚が薄く、皮膚のトラブル対して弱いので男性以上に注意が必要です。

参考:ミノキシジルの効果や副作用は?女性に安心な育毛剤とは

フィナステリド

育毛剤で使用されている成分の中でミノキシジルと同様に高い効果を示すとされているのがフィナステリドです。

フィナステリドもかつては主に男性用の育毛剤で使われている成分でしたが、近年はミノキシジルと同様に女性用の育毛剤でもより高い効果を出す目的としてフィナステリドを配合している商品が出回るようになりました。

薄毛になる要因の1つとして男性ホルモンの影響があります。男性ホルモンであるテストステロンは「5-αリダクターゼ」という還元酵素と結びつくと、脱毛を促進するホルモンへと変質します。

フィナステリドにはテストステロンと5-αリダクターゼが結びつくことを抑制する効果があります。結果的に脱毛ホルモンが生成されにくくなり、抜け毛を予防できるというわけです。

ところが、この男性ホルモンを抑制するという効果が女性にとっては悪影響を及ぼします。特に、授乳中の女性にとっては母乳に影響が出るため、使用を控えておいた方が良いでしょう。

また、それ以外にも胃の不快感や肝機能障害などの副作用も少数ですが報告されています。効果の高い成分ではありますが、使用中は身体的に異変がないか常に確認しましょう。

アルコール

お酒の成分として有名なアルコールですが、育毛剤や化粧品に含まれていることも多いです。

アルコールには殺菌作用や防腐効果などがあるため、品質を保持する目的で使用されたり、育毛剤によく使用されている成分の1つである天然成分を抽出するためにもアルコールは使用されています。

また、使用することで爽快感を得ることができるので、それを目的として含まれていることもあります。

アルコールはどちらかといえば手ごろな値段で買うことができる、安価な育毛剤に使用されていることが多いです。

ところが多くの育毛剤に使用されているアルコールも使用する人にとってはさまざまな副作用を引き起こします。

まず、アルコールを使用することによって頭皮が乾燥することが懸念されます。アルコールは揮発性が極めて高い上に蒸発するときに大量の水分を奪います。

頭皮がアルコールによって乾燥すると、バリア機能が失われて刺激物が直接頭皮に影響を与えるようになり、かゆみや赤み、フケなど頭皮に関するトラブルを引き起こす原因になります。

特に、普段から敏感肌の人はアルコールが配合されている育毛剤の使用はなるべく控えた方が無難です。

植物エキス

育毛剤の中でも低刺激を謳っている商品に配合されていることが多いのが植物エキスです。

植物エキスは天然由来のものですから、先ほど紹介したミノキシジルやフィナステリドと比べると安全性はとても高いですし、刺激も少ないので敏感肌の人でも安心して使うことができます。ただし、万人にとって安全な成分かといえばそうとも言い切れないのです。

植物エキスを注意して使用しなければいけない人とは、花粉症に悩まされている人です。花粉症は植物から出る花粉に対してアレルギー反応を引き起こすことで発症します。

アレルギーを起こす要因となるのはスギやヒノキなどの樹木だけではありません。その他のごく普通に道端に生えている植物によってアレルギー症状を引き起こす人もたくさんいます。誰がどの植物に対してアレルギー反応を起こすかは人それぞれです。

気になる人は植物エキス配合の育毛剤の成分表をしっかりチェックし、自分がアレルギー反応を起こさないかパッチテストなどをして確認する必要があるでしょう。

育毛剤の使用を避けるべき女性とは!?

女性の中には、育毛剤を使用するのを避けるべき人がいます。

まず、フィナステリドでの項目でも少し触れましたが、妊娠中や授乳中の女性は育毛剤を使用するのを控えておいた方が無難です。

妊娠中や授乳中に育毛剤を使用すると、その成分が血液中に浸透し、血液によって頭皮だけではなく全身に運ばれます。すると妊娠中は胎盤から、授乳中は母乳から育毛剤のさまざまな成分が胎児や乳児に入り込み、成分によっては胎児や乳児に大きな悪影響を及ぼすこともあります。

また、成長中の未成年の女性もどのような悪影響が出るか分からないので使用を控えた方が良いでしょう。

最後に、元々敏感肌の女性は普通の人にとっては何の影響も出ないような成分でも肌のトラブルを引き起こす可能性があります。敏感肌の人が育毛剤を使用する際は成分表をよく確認し、低刺激のものを使うようにしましょう。