抜け毛・薄毛が気になり始めたら、まず、その原因について知っておくことが大切です。
意外なことが原因で、抜け毛・薄毛になっているかもしれません。

そのうえで、正しい女性用育毛剤の選び方・使い方を知っておく必要があります。
抜け毛や薄毛が何となく気にはなっていても、育毛剤の種類はとても多いので、どれかひとつを選ぶのは難しいものです。

ここでは、自分に合ったよい育毛剤を探したいと思っている人に向けて、育毛剤の正しい選び方や使い方などを紹介します。

女性の抜け毛・薄毛の3大原因

まず、女性の抜け毛・薄毛の原因について知っておきましょう。
女性の抜け毛・薄毛には、ホルモンバランス・ストレス・加齢の3つの原因があります。
それぞれの原因が、なぜ抜け毛・薄毛を引き起こすのか、順番に見ていきましょう。

1.ホルモンバランス

女性の抜け毛・薄毛の原因は、主に女性ホルモンです。
出産をすることができる女性は、女性ホルモンの作用を大きく受けます。
出産後やピルの服用、更年期や過度のダイエットなどによって、女性ホルモンのバランスが崩れると、抜け毛・薄毛を引き起こすことがあります。

2.ストレス

ストレスは、体調面によくない影響を与えますが、同じように髪や頭皮に影響を与えてしまいます。
ストレスをできるだけ解消し、心身を健やかにするとともに、早めの育毛ケアを行うことで、抜け毛・薄毛が重症化することを防ぐことにもつながります。

3.加齢

年齢を重ねると肌にはシワやシミ、たるみなどが生じてきますが、髪も肌と同じです。
エイジングによって、さまざまな変化が起こります。
髪のハリ・コシがなくなったり、白髪が増えたり、ストレートヘアにうねりが表われてきたりすることがあります。

2.女性の抜け毛と薄毛の症状

次に、女性の抜け毛・薄毛に多い症状を見てみましょう。
症状としてよく表れるのは主に以下の5種類で、それぞれに異なる特徴があります。
自分の場合はこのうちのどれに当てはまるかを、ぜひ一度確認してみてください。

1.分娩後脱毛症

分娩後脱毛症は、赤ちゃんを出産した女性に起こる抜け毛の症状です。
女性は出産をすると、女性ホルモンバランスの変化から、髪の成長の休止期に入るため、抜け毛が増えることになります。
多くの場合一時的な症状で、徐々に抜け毛は治まっていくので心配ありません。
ただし、赤ちゃんの育児で睡眠不足になったり、生活リズムが崩れたり、栄養バランスの乱れが続いたりすると、改善しにくくなるので注意しましょう。
できるだけ早期の育毛対策が必要です。

2.びまん性脱毛症(FAGA:女性男性型脱毛症)

びまん性脱毛症は、男性に多く見られるAGAの女性版になります。
びまんとは、広く広がった状態のことをいい、びまん性脱毛症は頭髪の全体が均等に薄い状態になるのが特徴です。
40代以上の女性に多く現れる傾向があり、主に加齢やストレスによる影響が原因と考えられています。
髪の毛にコシがなくなった、ぺたんこになりやすい、髪質が細くなってきたと感じたら、FAGAかもしれません。

3.しろう性脱毛症

しろう性脱毛症は、ホルモンバランスが崩れることで、皮脂の過剰分泌が起こり、薄毛になる症状です。
皮脂が頭皮に詰まると、頭皮が炎症を起こしたり、毛穴から細菌が侵入したりして抜け毛が引き起こされます。
皮脂を取ろうとして、シャンプーやすすぎを間違うとかえって悪化させてしまうおそれがあります。
悪化すると脂漏性皮膚炎になってしまう場合もあるので、注意が必要です。早期に何らかの育毛対策を行うことが大切になります。

4.ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症は、頭皮に生じたフケが毛穴をふさいでしまって炎症を起こし、髪の成長ができなくなっている状態です。
フケがまるで粃(ぬか)のように頭皮につくことから、ひこう(粃糠)性と呼ばれています。
ひこう性脱毛症は、肌や髪質に合わないシャンプーを使い続けている場合や、頭皮を痛めるようなことをすることで引き起こされます。
フケが急に多くなった、抜け毛が増えたというときは、ひこう性脱毛症かもしれません。

5.円形脱毛症

円形脱毛症は、精神的ストレスやアトピーなどのアレルギー疾患をきっかけに発症する脱毛症です。
はっきりした原因は解明されていませんが、自己免疫機能と関係があるといわれています。
急に大量の抜け毛が起こった場合や、頭皮に丸く穴があいたような部分が見える場合には、円形脱毛症がないかどうか、頭皮をよく観察することが大事です。
そのままにしておくと悪化するおそれもあるので、皮膚科を受診するようにしましょう。

女性は女性用の育毛剤を使うべき理由

育毛剤には、男性用と女性用があります。育毛剤としては同じだから男性用を使ってもいいのではと思う人がいるかもしれませんが、実は間違っています。
育毛剤は、薄毛の原因に働きかけるようにできています。この点、男性の薄毛と女性の薄毛では原因が異なるので、育毛剤も違うものを使うべきです。
男性の薄毛は、男性ホルモンの影響によるものがほとんどです。
したがって、男性用の育毛剤には、男性ホルモンの抑制が期待できる成分を含むものが中心になっています。
一方で、女性用の育毛剤は血行をよくし、頭皮を保湿して環境を整えるものが中心です。
根本的な薄毛の原因が違い、含まれる有効成分も違うので、女性は女性用の育毛剤を使ったほうがよいのです。
また、男性専用育毛剤には、女性が使用してはならないとされる成分を含んだ育毛剤もあるので、気をつけなければなりません。

女性用育毛剤に期待される5つの効果

女性の抜け毛・薄毛の最大の原因は、女性ホルモンにあります。
女性女性用育毛剤には、女性ホルモンに働きかけるものが多くなっています。
女性用育毛剤で具体的にどのような効果が期待できるのか、主な効果を5つ紹介します。

1.女性ホルモンのバランスを整える

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。
このうちのエストロゲンが髪の生え変わりサイクルに関係しており、少なくなると薄毛や抜け毛の原因になります。
女性用育毛剤を使うことで、このエストロゲンのバランスを整えたり、ホルモンを補ったりすることが可能です。
その結果として、エストロゲンに起因する抜け毛を防ぐことにつながります。

2.頭皮の血行を促進する

頭皮の血行が悪いと、毛髪を育てる毛根部分にまでしっかり栄養素を送り届けることができません。
ストレスや女性に多い冷えなどがあると、その影響で頭皮の血行が滞ってしまいます。
育毛剤には血行を促進する成分が含まれているので、育毛剤を頭皮に使うことで血行促進されます。
血行が改善すれば、毛根に栄養が十分に行き渡り、丈夫な毛髪が育つ環境を整えることが可能です。

3.頭皮の過剰な皮脂分泌を抑制する

抜け毛を予防するためには、頭皮そのものの環境を改善していくことも重要です。
たとえば、女性ホルモンが減少して男性ホルモンが増えると、皮脂が増えてしまうので、毛穴が詰まりがちになります。
そこで育毛剤を使うことで、頭皮の皮脂分泌をコントロールすることが大切です。
育毛剤を使って常に頭皮を健康に保つことで、健康な毛髪が育ちやすくなるでしょう。

4.頭皮の保湿をすることでダメージをケアする

皮脂が増えると毛穴が詰まって、健康な毛髪が育ちにくくなります。
この点、頭皮が乾燥することも、皮脂が増える原因になります。乾燥によってかゆみ・フケも起こりやすくなるため、頭皮環境としてはよくありません。
頭皮も顔と同じく水分補給と保湿が必要です。
頭皮の乾燥が気になるなら、保湿効果が期待できる育毛剤を使うことで、頭皮を保湿し、柔らかく保つことができます。

5.髪の成長を促進する

育毛には、毛乳頭と呼ばれる毛髪を成長させる部分にある毛母細胞の働きが重要です。
毛母細胞が弱ってくると、毛乳頭の働きも弱まり、髪の成長が妨げられてしまうため、全体的に薄毛になってしまいます。
この点、女性用育毛剤に含まれている有効成分には、毛母細胞を活性化させる効果が期待できます。
育毛に入っている栄養成分が作用して、髪が太く、丈夫に成長できるよう、栄養をたっぷり与えてくれるでしょう。

女性用育毛剤選びの注意点

育毛剤にはたくさんの種類があります。いろいろなものがありすぎて、なかなか1つに決められないという人もいるかもしれません。
ここでは、自分に合った女性用育毛剤を選ぶ際に、ぜひ注意してほしいことを2つ紹介します。

1.厚生労働省認可の「医薬部外品」であるか

育毛剤に一定程度の効果を期待するなら、「医薬部外品」の育毛剤がおすすめです。
育毛剤には、医薬品・医薬部外品・化粧品の3つがあります。
このなかで、最も高い育毛効果を期待できるのは医薬品で、次に医薬部外品、化粧品と続きます。
医薬品は、治療を目的として効果が認められたものです。
治療目的で作られているので高い効果を期待できますが、医師の処方箋がないと使用することができません。
医薬部外品は、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が配合され、人体に穏やかな作用があると指定されたものです。
医薬品に準じた扱いをされており、一定の効果を期待できます。
これに対し、化粧品は、医薬部外品よりも効能・効果が緩和で、肌を清潔にしたり、健やかに保ったりといった目的のためのものです。
3つのなかで最も規制がゆるやかですが、その分だけ他のものよりも効果を期待しにくいのがデメリットです。
医薬部外品は、医薬品のように効能・効果を記載することができるので、表示を参考にして自分に合ったものを選ぶことができるもメリットです。
厚生労働省認可という安心感もあります。3つのなかから育毛剤を選ぶなら、医薬部外品を選びましょう。

2.症状に合っているか

育毛剤は、そのときの症状に合っているものを選びましょう。
たとえば、出産後の抜け毛が気になる場合や、40代から50代の更年期の薄毛・抜け毛が気になる場合には、女性ホルモンが関係していると考えられます。
ですから、女性ホルモンを整える作用がある育毛剤を選ぶのが適切です。
フケやかゆみには保湿作用のあるものを、ハリやコシなどエイジングケアには、栄養補給作用のあるものを選択しましょう。
おすすめなのが、医薬部外品の育毛剤です。医薬部外品は、どのような成分がどんな効能があるのかということを明記することができる製品です。
そのため、自分の髪の悩みにぴったり合うものを探して選ぶことができます。

女性用育毛剤の効果を引き出すためにできること

女性用育毛剤を使うなら、できるだけ最大限に効果が得られるようにしたいものです。
育毛剤の効果を引き出すには、どんなことをすればいいのでしょうか。効果を引き出すためにできる具体的な方法について、5つ紹介します。

1.頭皮につける

育毛剤をつけるときは、毛髪ではなく、頭皮につけましょう。
健やかな毛髪を育てるのは、髪ではなく頭皮ですから、育毛剤は頭皮につけなければ意味がありません。
育毛剤を頭皮につけ、さらに全体をマッサージすることで、血行を促進し、育毛剤を地肌によく浸透させることができます。
つけるときは、髪の上からではなく、髪をかき分けて頭皮を出し、頭皮にしっかりつけるようにすることが大事です。

2.お風呂上りに使用する

育毛剤を使用するなら、効果を最大限に引き出すために、使用のタイミングも工夫しましょう。
育毛剤を使うなら、夜の入浴後に使うのがおすすめです。
入浴後は体が温まっているので頭皮の血行が良く、毛穴も開いている状態です。
この状態で育毛剤を使うことで、有効成分が浸透しやすくなります。浸透がよいため、期待される効果をしっかり発揮してくれるでしょう。

3.最低限半年間毎日使用を継続する

個人差はありますが、育毛剤は3カ月~6カ月は継続して使わないと、効果を実感しにくいものです。
これには、ヘアサイクルが関係しています。ヘアサイクルとは、成長期・退行期・休止期の3つの毛周期のことをいいます。
成長期は髪が成長する時期で、退行期は、髪の成長が止まって毛が細くなる時期、休止期は次の髪を生やす準備時期です。
この3つの時期を順に繰り返しながら、髪は生え変わっています。
薄毛の状態とは、成長期の髪の成長が不十分で、休止期の髪が多い状態です。
休止期の期間は通常3カ月~4カ月間あり、髪の毛が伸びるスピードは月に約1~1.5cmなので、休止期の髪が育つにはおよそ6カ月かかることになります。
したがって、育毛剤の効果を実感できるようになるには、3カ月~6カ月はかかるというわけです。

4.使用方法を守る

育毛剤は、必ずその育毛剤の使用方法に準じて使用するようにしましょう。
育毛剤ごとに、いつどうやって使うのかが異なります。
タオルドライ後またはドライヤー後など、製品によって指定が異なっているので、必ず確認してから使用してください。

5.生活習慣の見直しをする

せっかくよい育毛剤を使用しても、生活習慣が整っていなければ、育毛の妨げになってしまうことがあります。
睡眠不足やストレス、偏った食生活などは、育毛を妨げる原因になるものです。こうしたよくない生活習慣を改善することが、育毛につながっていきます。